バスフルートご紹介

2016年も今日で終わりですね。ぎりぎり滑り込みで1つ投稿を!

今日は先日アルトフルートのお話をした際触れたとおり、バスフルートの紹介を大田先生が致します。
ちょっと専門的なお話ですがお付き合いくださいね!

と、その前にスプマンテのみんなが使っているフルートのメーカーはどんな風になっているのやら・・・面白そうなので調べてみました。

ムラマツ⑥ パール⑥ アルタス⑤ ヘインズ③ パウエル① タクミ①

なんともバラエティに富んだメーカー名が!
これにムラマツ、ヘインズの金頭、バーカード~リップライザー金やら、木管ヘッドなどを使っている人もいます。

今では、その存在を知る人も少ないタクミのフルート・・・ムラマツから独立した8人のフルート製作者が、主に輸出に向けて制作していたようで、めったにお目にかかれません。
昔の銀の含有量で制作されています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さて、今回のバスフルートのご紹介。
スプマンテで使っているバスフルートは、6本です。
アルタス2本(C足付き) パール3本(1本がC足付き、2本がH足付き)
これにゴウ(GOU)フルートのプラスチックのバス(H足付き)。

写真は上から、ゴウのプラバス、真ん中パールのH足付き、下がアルタスです。
よく見ると、ゴウのプラバスには色々なものがついています。
それでは、大田先生に紹介していただきましょう~!

スプマンテが使っているバスフルートは、アルタスの一番最初に製作されたものが一番古いモデルです。
その次に歌口がひと回り大きくなった比較的新しいタイプのアルタスが仲間に入り、編成が大きくなるにつれて、本数が増えていきました。

パールのバスフルートは、この数年前に発売されましたが、管体が細く、そのため高音の反応が速いようで、といって、音が小さいということもなく、値段もバスでは最も安くて、C足付きのアルタスとH足付きのパールがほぼ同じ重さということもあり仲間入り。

フルートアンサンブルでは、低いHの音をどうしても使わなくてはなりませんので、H足付きは複数欲しくなります。
バスフルートは構造上、管体が太くなると高音域が下がりやすく・・・とはいってもフルートアンサンブルでは、バスフルートは低い音が主ですから、問題はないのですが、この数年バスの最高音域を使うとアンサンブルのニュアンスが増すので、多用するようになりました。
そこで、小さい音でも最高音域が下がらないパールのC足付きとゴウのプラバスを導入することになりました。

ゴウのタンポはシリコンで出来ていて、多少音孔と合っていなくても閉じるようには出来ていますが、やはりきっちりと音孔を塞ぐとよく鳴ります。
そこで豚皮をキーの大きさに合わせて2枚切り出して、それを貼り合わせてそこに厚紙をあてがい、普通のフルートのタンポと同じように2枚のスキンを被せました。
音孔とピッタリ合わせるのに一日に一箇所というありさまでしたが、9箇所交換しました。

もともと、ゴウのプラバスは管体が太いのですが、高音が低くなるということもないく、またプラスチック製だからでしょうか・・・他のフルートとの相性がすごくいいのです!!跳躍もフルートと同じように出来ます。

それに9箇所交換したのですからよく鳴るようになりましたが、プラスチックのトーンホールが鳴って、それをまた軽量プラスチックのキーで押さえることにより、人間の指がその鳴っている振動を吸収しているのではと思い、手袋をして吹いてみたら、もっと鳴りがいいのです。
そこでキーにさらに皮を張り、直接指が触れないようにしました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

もうひとつゴウの他のフルートと相性がいい理由に、歌口の問題があります。
口をあてる方の管の厚さと、吹く先の管の厚さ(この部分を、我々は煙突といっています)が違うのです。
普段は同じ厚さですが、ゴウの場合は吹く先の方が薄いのです。普通のフルートにもそう作ってあるものがありますが、総じて音が明るくなり、跳躍が楽です。反面音量は出ません。
そこで割りばしでウィング付けて、息が少しでも入るようにしました。当然その形状に合わせて、かなり歌口をいじっています。

パールのバスフルートのヘッドクラウンの中に、特殊な加工がなされた固い樫の木を二重構造で入れています。黒檀、紫檀でも音は変わりますが、音の全体のバランスから、樫の木が良さそうです。
が、今後変わるかもしれません。いまのところはすべてのバスフルートとアルトフルート、またコントラバスフルートには、ものすごく大きな樫の木を入れてます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
コントラバスフルートもこれ以外にいじっていますが、次回ご紹介させていただきます。

大田哲弘

なんというか、これはもうバスフルート改造記ですね。
アンサンブルの音色がよくなるように、大田先生は日夜楽器に手を加えてくださっているのです。
さて、来年のコンサートもプログラムが決定してきているので、これからも順次ご紹介させていただきます。

それではみなさん、良いお年を!

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中